中小企業が最初にやるべきセキュリティ対策5選

1. 中小企業ほどセキュリティ対策が重要な理由

「うちは小さい会社だから狙われない」
という声をよく聞きますが、これは 完全に誤解 です。

むしろ、攻撃者は “小さな会社を優先的に狙う” 傾向があります。

■ 理由①:攻撃者から“セキュリティが弱い”と見られやすい

  • 情シスがいない
  • 属人化している
  • ルールが曖昧
  • パスワード管理がずさん
  • アンチウイルスすら入っていない

やりたい放題です。

■ 理由②:中小企業は「クラウド活用」が加速している

Google Workspace
Microsoft 365
Slack
ChatGPT など…

アカウントの数だけ“攻撃対象”が増えます。

■ 理由③:1回の事故が致命傷になる

  • 顧客情報漏洩
  • サービス停止
  • データ喪失
  • 信用失墜
  • 復旧費用が経営を圧迫

実際に、中小企業の倒産原因として「サイバー被害」が急増しています。

だからこそ、
「今日からできる最低限の対策」だけ先にやる
これが最も現実的で効果的な方法です。


2. これで安心!情シス向けセキュリティチェックリスト

詳細対策に入る前に、
まずは 自社の現状をざっくり10秒で把握 してしまいましょう。

✔ セキュリティチェックリスト

(できているものに ✓ を付けてください)

  • パスワード管理ツール(1Password等)を全社で利用している
  • 共有アカウントが無い、または最小限で管理されている
  • 全PCにアンチウイルス+EDR(またはDefender強化)を導入済み
  • SPF / DKIM / DMARC が正しく設定されている
  • メール誤送信対策ツールがある
  • NASまたはクラウドにバックアップが自動で保存されている
  • 退職者アカウントが当日中に確実に停止されている
  • SaaSアカウントの棚卸しを半年に1回以上実施
  • セキュリティ事故対応フローが決まっている
  • 多要素認証(MFA)を従業員全員が利用している

✔ チェックが3つ以下 → 危険ゾーン(事故発生確率が高い)

✔ 4〜7つ → 標準レベル。これから強化可能

✔ 8つ以上 → かなり強い会社(中小では珍しい)

ここからは、
チェックリストの内容を「どのように整備すればよいか」を
ひとつずつ詳しく説明します。


3. 【対策①】パスワード・アカウント管理の強化

最優先項目。ここができてない会社が大半です。


■ よくある危険な状態

  • パスワードをExcelで管理
  • 共有アカウントが10個以上
  • 退職者アカウントが消されてない
  • パスワードが使い回し
  • パスワードの強度がバラバラ

これらは 攻撃者にとって“最高のエサ” です。


■ 解決策:1Password を導入するだけで劇的に改善

1Password(チーム版)を使うと:

  • 強度の弱いパスワードが可視化
  • 共有アカウントが安全に管理
  • MFAでログイン強化
  • パスワードの使い回し防止
  • 退職者のアクセスを一瞬で停止
  • 漏洩パスワードを自動検知

中小企業×情シスの現場では 最も導入効果が高い 製品です。

👉 1Password(公式)
(アフィリエイト導線に最適な高CVR商品)


4. 【対策②】PC・端末のセキュリティ強化(アンチウイルス+EDR)

PCや端末の防御は 企業事故の6割を占めるクリティカル領域
ここが甘いと何をしても無駄になります。


■ アンチウイルスだけでは時代遅れ

従来型アンチウイルスは
“既知のウイルスを検知” する仕組み。

しかし、
攻撃の8割は「未知の手法」や「挙動による攻撃」です。


■ 中小企業の最適解は「アンチウイルス + EDR(またはDefender強化)」

  • アンチウイルス → 侵入を防ぐ
  • EDR → 不審な動作を検知して止める
  • Defender → Windows標準で最近はかなり強力

■ おすすめ製品

  • ESET(A8.net)
     → 軽量で誤検知も少なく、情シス界隈で人気
  • Norton(A8.net)
     → 個人〜中小企業に強い万能型
  • Microsoft Defender
     → 365導入企業なら最初に検討するべき

5. 【対策③】メール・フィッシング対策

メール起因の事故は 相変わらず多い です。

成りすまし・誤送信・偽ログイン…
ひとつでも引っかかれば大問題になります。


■ 最低限やるべきこと

  • SPF / DKIM / DMARC の設定
  • 誤送信防止ツール導入
  • 添付ファイルのスキャン
  • なりすまし警告
  • 社員教育(年1回でOK)

■ 中小企業向けおすすめ対策

  • Google Workspace → 標準+高度な保護を有効化
  • Microsoft365 → Defender を強化
  • HENNGE One(A8.net案件) → 中小企業に非常に人気
     誤送信・フィッシング・添付暗号化など“全部入り”

6. 【対策④】バックアップ体制の整備

バックアップが無い企業は、
ランサムウェアが刺さると復旧不能 です。


■ 最低限のルール「3-2-1」

  • 3つのコピーを
  • 2つの異なる媒体で
  • 1つはオフライン(または別拠点)に置く

■ おすすめ構成

  • NAS(Synology / QNAP)
  • クラウドバックアップ(Backblaze)
  • Google Drive / OneDrive
  • 自動バックアップジョブ

半自動化してしまえば、運用は驚くほど楽です。


■ ツール紹介

  • Synology NAS(Amazon/A8)
  • Backblaze(海外ASP)
     → コスパ最強。個人×中小企業でも人気。

7. 【対策⑤】退職者アカウント管理の徹底

セキュリティ事故の“盲点”がこれです。


■ よくある事故例

  • SaaSアカウントが10個以上残っていた
  • 退職者のGoogleアカウントが生きていた
  • 共有アカウントのパスワードを退職者が知っていた
  • 権限変更漏れでファイルを見られていた

■ 防ぐ方法

  • 全SaaSの棚卸し(半年に1回)
  • 退職者チェックリストを作成
  • 共有アカウント撤廃
  • MFAの強制
  • 1Passwordで全アカウントの可視化

退職者対応は 「仕組み化」すれば一気に楽 になります。


8. おすすめセキュリティツールまとめ

対策ツール理由
パスワード管理1Password共有、安全、棚卸しが一気に改善
端末保護ESET軽量×高性能
端末保護Norton中小企業向け万能
メール/クラウドHENNGE One中小の“全部入り”
バックアップSynology NAS低コストで堅牢
バックアップBackblazeクラウド最強レベル

まとめ:まずは「今日できる対策」から始めよう

セキュリティ対策は難しそうに見えますが、
実は 最初にやるべきことは決まっている んです。

  • パスワード管理
  • PC・端末保護
  • メール対策
  • バックアップ
  • 退職者管理

この5つを整えれば、
中小企業で起きる事故の 7割以上は防げる と言われています。

今日からできる範囲で、少しずつ始めていきましょう。

あなたの会社は、確実に“強くて安全な会社”になります。

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