1. 中小企業ほどセキュリティ対策が重要な理由
「うちは小さい会社だから狙われない」
という声をよく聞きますが、これは 完全に誤解 です。
むしろ、攻撃者は “小さな会社を優先的に狙う” 傾向があります。
■ 理由①:攻撃者から“セキュリティが弱い”と見られやすい
- 情シスがいない
- 属人化している
- ルールが曖昧
- パスワード管理がずさん
- アンチウイルスすら入っていない
やりたい放題です。
■ 理由②:中小企業は「クラウド活用」が加速している
Google Workspace
Microsoft 365
Slack
ChatGPT など…
アカウントの数だけ“攻撃対象”が増えます。
■ 理由③:1回の事故が致命傷になる
- 顧客情報漏洩
- サービス停止
- データ喪失
- 信用失墜
- 復旧費用が経営を圧迫
実際に、中小企業の倒産原因として「サイバー被害」が急増しています。
だからこそ、
「今日からできる最低限の対策」だけ先にやる
これが最も現実的で効果的な方法です。
2. これで安心!情シス向けセキュリティチェックリスト
詳細対策に入る前に、
まずは 自社の現状をざっくり10秒で把握 してしまいましょう。
✔ セキュリティチェックリスト
(できているものに ✓ を付けてください)
- パスワード管理ツール(1Password等)を全社で利用している
- 共有アカウントが無い、または最小限で管理されている
- 全PCにアンチウイルス+EDR(またはDefender強化)を導入済み
- SPF / DKIM / DMARC が正しく設定されている
- メール誤送信対策ツールがある
- NASまたはクラウドにバックアップが自動で保存されている
- 退職者アカウントが当日中に確実に停止されている
- SaaSアカウントの棚卸しを半年に1回以上実施
- セキュリティ事故対応フローが決まっている
- 多要素認証(MFA)を従業員全員が利用している
✔ チェックが3つ以下 → 危険ゾーン(事故発生確率が高い)
✔ 4〜7つ → 標準レベル。これから強化可能
✔ 8つ以上 → かなり強い会社(中小では珍しい)
ここからは、
チェックリストの内容を「どのように整備すればよいか」を
ひとつずつ詳しく説明します。
3. 【対策①】パスワード・アカウント管理の強化
最優先項目。ここができてない会社が大半です。
■ よくある危険な状態
- パスワードをExcelで管理
- 共有アカウントが10個以上
- 退職者アカウントが消されてない
- パスワードが使い回し
- パスワードの強度がバラバラ
これらは 攻撃者にとって“最高のエサ” です。
■ 解決策:1Password を導入するだけで劇的に改善
1Password(チーム版)を使うと:
- 強度の弱いパスワードが可視化
- 共有アカウントが安全に管理
- MFAでログイン強化
- パスワードの使い回し防止
- 退職者のアクセスを一瞬で停止
- 漏洩パスワードを自動検知
中小企業×情シスの現場では 最も導入効果が高い 製品です。
👉 1Password(公式)
(アフィリエイト導線に最適な高CVR商品)
4. 【対策②】PC・端末のセキュリティ強化(アンチウイルス+EDR)
PCや端末の防御は 企業事故の6割を占めるクリティカル領域。
ここが甘いと何をしても無駄になります。
■ アンチウイルスだけでは時代遅れ
従来型アンチウイルスは
“既知のウイルスを検知” する仕組み。
しかし、
攻撃の8割は「未知の手法」や「挙動による攻撃」です。
■ 中小企業の最適解は「アンチウイルス + EDR(またはDefender強化)」
- アンチウイルス → 侵入を防ぐ
- EDR → 不審な動作を検知して止める
- Defender → Windows標準で最近はかなり強力
■ おすすめ製品
- ESET(A8.net)
→ 軽量で誤検知も少なく、情シス界隈で人気 - Norton(A8.net)
→ 個人〜中小企業に強い万能型 - Microsoft Defender
→ 365導入企業なら最初に検討するべき
5. 【対策③】メール・フィッシング対策
メール起因の事故は 相変わらず多い です。
成りすまし・誤送信・偽ログイン…
ひとつでも引っかかれば大問題になります。
■ 最低限やるべきこと
- SPF / DKIM / DMARC の設定
- 誤送信防止ツール導入
- 添付ファイルのスキャン
- なりすまし警告
- 社員教育(年1回でOK)
■ 中小企業向けおすすめ対策
- Google Workspace → 標準+高度な保護を有効化
- Microsoft365 → Defender を強化
- HENNGE One(A8.net案件) → 中小企業に非常に人気
誤送信・フィッシング・添付暗号化など“全部入り”
6. 【対策④】バックアップ体制の整備
バックアップが無い企業は、
ランサムウェアが刺さると復旧不能 です。
■ 最低限のルール「3-2-1」
- 3つのコピーを
- 2つの異なる媒体で
- 1つはオフライン(または別拠点)に置く
■ おすすめ構成
- NAS(Synology / QNAP)
- クラウドバックアップ(Backblaze)
- Google Drive / OneDrive
- 自動バックアップジョブ
半自動化してしまえば、運用は驚くほど楽です。
■ ツール紹介
- Synology NAS(Amazon/A8)
- Backblaze(海外ASP)
→ コスパ最強。個人×中小企業でも人気。
7. 【対策⑤】退職者アカウント管理の徹底
セキュリティ事故の“盲点”がこれです。
■ よくある事故例
- SaaSアカウントが10個以上残っていた
- 退職者のGoogleアカウントが生きていた
- 共有アカウントのパスワードを退職者が知っていた
- 権限変更漏れでファイルを見られていた
■ 防ぐ方法
- 全SaaSの棚卸し(半年に1回)
- 退職者チェックリストを作成
- 共有アカウント撤廃
- MFAの強制
- 1Passwordで全アカウントの可視化
退職者対応は 「仕組み化」すれば一気に楽 になります。
8. おすすめセキュリティツールまとめ
| 対策 | ツール | 理由 |
|---|---|---|
| パスワード管理 | 1Password | 共有、安全、棚卸しが一気に改善 |
| 端末保護 | ESET | 軽量×高性能 |
| 端末保護 | Norton | 中小企業向け万能 |
| メール/クラウド | HENNGE One | 中小の“全部入り” |
| バックアップ | Synology NAS | 低コストで堅牢 |
| バックアップ | Backblaze | クラウド最強レベル |
まとめ:まずは「今日できる対策」から始めよう
セキュリティ対策は難しそうに見えますが、
実は 最初にやるべきことは決まっている んです。
- パスワード管理
- PC・端末保護
- メール対策
- バックアップ
- 退職者管理
この5つを整えれば、
中小企業で起きる事故の 7割以上は防げる と言われています。
今日からできる範囲で、少しずつ始めていきましょう。
あなたの会社は、確実に“強くて安全な会社”になります。
